FX-57C 3DMARK解析 05はCPUがボトルネック 03はGPUクロックが効く |
☆はじめに
今回はクロックの視点で解析をやってみました。
よくある解析は、環境が固定されている場合が多く、OC廃人の私としては、
『どのくらいのクロックならスコアがどのくらい。』
なんて予測がさっぱりつきません、ということで今回はOCする人ならイメージしやすいように意識してみました。
☆実験結果@
★3Dmark05CPU<MHz> | 430/1200 | 450/1250 | 480/1250 | |||
nonAA | AA & aniso | nonAA | AA & aniso | nonAA | AA & aniso | |
2198 | 10549 | 10102 | 10882 | 10228 | 10716 | 10271 |
2398 | 11165 | 10658 | 11438 | 10858 | 11352 | 10883 |
2598 | 11714 | 11155 | 11999 | 11364 | 11953 | 11412 |
2797 | 12243 | 11606 | 12516 | 11863 | 12512 | 11910 |
2997 | 12750 | 12010 | 13019 | 12310 | 13028 | 12366 |
☆考察@
3Dmark05(1078x768)の処理のロードバランスにおいては(予測はしていましたが)
GPU(7800GTX_SLI)の能力は、ほぼサチっており、まるきりCPUがボトルネックになっています。
---実験を行った区間で、ほぼリニアな相関があります。(noAA noAnisoで相関係数0.999)
そのことは、2種類のOC_BIOS間の差をみてもよく現れています。
(ほとんど有意差がなく、フィルタを有効化してやっと微妙に差が出るレベル)
もちろん、CPUクロックだけをどんどん上げていけば、スコアはこの直線からレベルオフしていくことが予測されます。(ずっとついていくためにはGPUクロックも上げなくてはいけないところがくるということ)
しかし、少なくとも現在出ている最速FX-57を、次期最速FX-59?レベルまでOCしたところで、GPU性能は十二分という結果です。
☆結論@
1078x768以下の解像度で、グラフィック負荷が3Dmark05以下(ほとんどはそうだと思うけど)の場合、且つ、お手持ちのCPU(AMD64)の耐性が3.0GHz以下の場合
GPUのOCは不要
おい、いいのかこんな結論出して…
(つまり、冷や冷やしながらキワモノBIOS書いた私がアフォということ?)
ちょっと、悔しいので。一部1280x1024についても見てみましょう。
GPUクロックも多少効くはず。
おもーい設定が効くはずだから、
解像度1280x1024で(19インチLCDだからここまで)、
フィルタは 4xAA 16xAniso
とすると…
3DMark05 Results | GIGA OC BIOS相当 | Leadtek OC BIOS相当 | 定格(メモリチョットOC)相当 |
GPU Core Clock | 480MHz | 450MHz | 430MHz |
Width | 1280 | 1280 | 1280 |
Height | 1024 | 1024 | 1024 |
Anti-Aliasing | 4 sample AA | 4 sample AA | 4 sample AA |
Max Anisotropy | 16 | 16 | 16 |
3DMark Score | 11382 | 11030 | 10736 |
GT1 - Return To Proxycon | 47.7 | 46.2 | 45.4 |
GT2 - Firefly Forest | 35.6 | 34.4 | 33.0 |
GT3 - Canyon Flight | 55.7 | 54.1 | 52.9 |
CPU Clock | 2997MHz | 2997MHz | 2997MHz |
Driver Version | 7.7.7.2 | 7.7.7.2 | 7.7.7.2 |
Operating System | Windows XP | Windows XP | Windows XP |
まぁ、多少の差が出ました。
☆結論@改 (追記)
高解像度1600x1200以上で、最高画質設定で最新3Dゲームをグリグリ動かしたい方は、実用上もきっと差が出るでしょう。
☆実験結果A
CPU<MHz> | 430/1200 | 450/1250 | 480/1250 | |||
nonAA | AA & aniso | nonAA | AA & aniso | nonAA | AA & aniso | |
2198 | 25127 | 18797 | 26616 | 19191 | 26888 | 20161 |
2398 | 25560 | 19061 | 27027 | 19452 | 27434 | 20367 |
2598 | 26025 | 19188 | 27456 | 19638 | 27844 | 20566 |
2797 | 26389 | 19438 | 27881 | 19858 | 28251 | 20799 |
2997 | 26724 | 19574 | 28210 | 20075 | 28667 | 20992 |
☆考察A
CPUクロックに比例するのは、05と同じ傾向ですが、伸びは鈍い傾向があります。
フィルタを重くしたときは、GPUコアクロックもかなり顕著に効いいていますね。
せっかくだから、グラフにしてみましょう。
☆結論A
コアクロックの変更も、450MHz超えると鈍くなってはいますが、
なんと、GPUのOCでランク上位のCPUも逆転できそうという結果です。
03の方が、05よりも、負荷バランスがGPU寄りということが言えそうです。
(古いベンチのほうが負荷が大きいというのも変な話ですが、あくまでバランスの問題ですからそれほど不思議でもないかな)
☆総括
05の結果だけだと、
7800GTXのSLIをさらにOCしようとしても無駄が多いような感じがしましたが、
負荷バランスによっては、効くことがわかりました。
画質重視の人には、効果覿面ですね。
転じて
より下位のGPUでは、OCの効果が高い?可能性も示唆されました。
(一般化が強引だわ)
用途によって、効果の高い手法を用いることで、
より簡単に好結果を得ることができます。
至極当たり前の結論になりましたが、目的に合うOCのバランスを考えることが重要というお話でした
2005年7月15日
パーツ&設定項目 | パーツ名称 or 設定値 |
CPU | FX-57 |
CPU倍率 | x11,12,13,14,15 |
MB | DFI LAN PARTY NF4 SLI-DR |
Memory | SanMax BH-5 200MHz 1.5-2-2-5 |
HT倍率 | x5 |
GPU | GALAXY GF7800GTX x2 |
OS | Microsoft Windows XPpro |
☆Kumaoのハイスコア分析
何が違うか?
上記のように、CPUクロックとの相関が極めて高いということがわかりました。
Kumaoのハイスコア時のCPUクロックは、 3.179GHzです。
検証結果から直線近似でスコアを出すと約13600となり、実際のハイスコアとは800も差があります。
何が違うのでしょう (というか、こんな記事をここまで読まれる方は、もうおわかりだと思いますが)、一番大きいのはメインメモリのクロックです。
GPUクロックもやや上がって490/1280ですので、100〜150の寄与があるものと予想されますので。
800=メインメモリ分650〜700+GPUクロック100〜150
というところかと思います
同じことをやっても
うちではそんなスコアでないぞ!
という方、
原因は
・SLIのエラー
無理なクロック設定でSLIにエラーが起きると、それが判らないのにスコアが落ちます
一度、SLIを解消して、SLIを繋ぎ直すことで復帰できます(OS上で可、要再起動2回)
・メインメモリの特性
廃人用メモリ*と、真人間(マニンゲン)用メモリでは、けっこう違います。
などが考えられます。
*≪参考≫
うちで使用しているメモリ
SanMax Winbond BH-5 339WF&334WF
表示スペックでこそ、DDR400(PC3200) 2.5-3-3-8 @2.6Vという、悪くもないけどきわめて普通レベルですが、今はなき(生産中止)伝説の旧BH-5チップを載せている殆ど唯一の現役発売中メモリです。
うちにもこれだけで6枚あります←持ってる人はとんでもない数を保有しておられます。
BH-5の特徴(廃人の常識)
・最速タイミング 2(1.5)-2-2-5 動作可能な低レイテンシメモリ
普通の電圧では、OC耐性も普通だが3.3V以上の電圧をかけると、
一気に動作可能クロックが伸びる。
オーバークロック耐性
2.8V 215MHz〜220MHz
3.4V 250MHz〜270MHz
うちのエース(シングル)
最速設定 1.5-2-2-5におけるmemtest3周ノーエラー限界は、
339WF 265MHz 3.4V (271MHz 3.5V)
334WF 267MHz 3.4V (275MHz 3.5V)
()内は、PI1M桁限界≪シングル≫
このペアのデュアルでは 265MHz 3.4V (271MHz 3.5V)
です。決して悪くはないのですが、一発勝負系としては微妙に耐性不足だし、
3.4Vで常用するのは、ちょっとイヤということで、ヒトバシラーとしての戦闘力UPのためにも
メモリはもうちょっと高性能のものを引き当てたいのですが、そんな簡単には当たりません。
高クロック常用向けにSamsungのTCCDチップ搭載のメモリを増やしたいなぁと探索中です。
(どこかにバルクのBH-5が売ってあるのを見かけたら、誰か教えてください)
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